手打ちうどんかとう中村区役所駅近く

旨いうどんが食いたくなった時は誰でも通いの店を幾つか持っているであろう。

名古屋駅周辺でという条件付きなら誰もがピンとくるうどんの旨い店がある。

今回紹介するのは、名古屋駅から歩いて１０分、中村区役所駅からすぐにある手打ちうどんのかとうだ。

手打ちうどんかとうは名古屋駅からは歩いて１０分、太閤通り口から太閤通り沿いを歩いて左手にある。

画像は地下鉄桜通線中村区役所駅３番出口を出たすぐの風景だ。

手打ちうどんかとうの外観だ。まだ開店して５年だというが風格がある。

ただ残念なのはアルバイト募集などの貼り紙がその風格を台無しにしている。

温かいうどんのメニューはかけうどんを中心に天ぷら各種が取り揃えてある。

冷たいうどんはざるうどんを中心におろしなどが用意されている。

今回は注文しなかったがカレーつけうどんなども面白そうだ。

温かいうどんのメニューの中にオススメと書かれているかしわ天ぷらうどんを注文した。

かしわ天ぷらうどんはかしわとうどんが別皿で提供される。

うどんはあさつきがかけられただけのいたってシンプルなものだ。

出汁は見事なものだ、塩の甘みが鰹の旨みをうまく引き出しつつ複雑でありながら奥の深い味わいをつくりだす。

また新鮮なあさつきがシャキシャキと良い感じで食欲を刺激してレンゲが止まらない。

うどんの麺の硬さには個人の好みがあるだろう。

筆者はうどんは噛みごたえ重視派であるため、ざるうどんのように冷水できっちり締められたものが好みであるが、温かいうどんならこの程度の柔らかさも十分楽しめるものだ。

またこのかしわ天ぷらがなんとも嬉しい限りで旨いのである。

塩をまぶしていただくのだが、塩の旨みがサクサクのコロモとジューシーなかしわの旨みを引き立て口に含むと思わず目が覚める。

手打ちうどんかとうの店内を見渡すと、客層は８０歳くらいと思われるおばあちゃんの３人組や仲良し女子大生らしき２人組、１０歳くらいの娘さんを引き連れた親子と多種多様だ。

それだけ幅広い層の地元の客に愛されている庶民的なうどん屋である。

この非常にレベルの高いうどんを庶民的な価格で提供する、このような店はこれからも多くの人に愛され続けるであろう。

手打ちうどんかとうの店主はまだ若く、３０歳前後とみられる、聞くと香川でうどんの修行をしてきて１代目でここ名古屋で開業したそうだ。

これだけのうどんを提供する店が名古屋駅から歩いていける距離にあるとはなんとも嬉しい限りである。