名古屋のラーメンで全国区で名前が知られている店というのもそう多くはない。
しかし、全国のらーめんヲタクが密かに足を運ぶラーメン屋があると聞く。
今回紹介する東区にあるらーめん奏がその店だ。
営業時間 | 昼:11:30~14:00 夜:18:00~20:30 |
定休日 | 月曜日 |
駐車場 | なし |
奏は移転したため新しい住所は以下のとおりだ。
住所:名古屋市 昭和区阿由知通1-9
らーめん奏店の外観
今は移転してしまったが以前は国道19号線と外堀通りが交差する平田町の交差点沿いにらーめん奏はあった。
この界隈は大盛りで有名な喫茶店ダッカ、きしめんの川井屋、担々麺が美味いダンダン亭や紀の川などウマイ競合店が目白押しの激戦区だった。
東区界隈の店の特徴として店はどこも質素でこじんまりとしている。
しかし、どの店も味にはうるさい客を満足させるものがあることで有名だ。
奏店内の様子
奏の店内はテーブル席のみで構成されている。
2人がけが2つに4人がけが2つ、カウンター席はない。お一人様で4人がけに座らせてもらった。
奏メニュー
奏は基本はしょうゆラーメンと塩ラーメンのツートップ体制だ。
それにトマトラーメンなどという変わり種も存在する。
キントアチャーシュー麺800円
キントアチャーシュー麺800円をいただくことにした。
ちなみに奏ではランチタイムに無料でご飯かサラダを注文できる。
キントアチャーシュー麺の全体像だ
2種類のチャーシューは脂身の多いものと赤身のものとに分けられる。
ちなみにキントアチャーシュー麺のキントアとはフランスの地種豚の一種で、食餌から飼育方法まで独自で決められた飼育をされた特別の豚であり、非常に希少価値のある豚だそうだ。
豚は犬よりも知性的だと言われるほど頭が良いことは読者諸氏もご存知かもしれない。
そのためにストレスの多い飼育環境で育てると肉質などにも影響を受ける、キントア豚とは食育用に特別な飼育をされているのだ。
こちらの脂身の多い方のチャーシューは、口の中に入れるとじんわりとした肉の旨味が口内に広がりなんとも言えない淡い肉の旨味を感じ取れる。
こちらは赤身のチャーシューだ、どうもノーマルタイプのラーメンに使用されているものと同じもののようだ。
店員にキントア豚について少し聞きたいと思ったが、奏の運営スタイルが店主は厨房の中におりホールに居るのはアルバイトらしき若い女の子である。
アルバイトの子に聞いても手間がかかるのが目に見えているのでその他の情報は聞き出せなかった。
奏のスープはあっさり醤油だ魚介が程よく聞いていてまろやかな口当たりを楽しめる醤油だ。
麺も美味い。
東生食品の全粒粉入りの麺を使用しているらしいが、太めのそばのような感触は口当たりが良い。
メンマは存在を主張しているものではない。しかし欠かせない具材として名脇役を演じている。
らーめん奏の総評
これだけのハイレベルの塩ラーメンとしょうゆラーメンを提供する店主は、ラーメンを作る腕はかなりのものであることが容易に想像できる。
それでありながら一杯600円でいただけるなど嬉しい限りだ。
名古屋のラーメン好きなら一度は食べておきたいラーメン店の一つであることは間違いない。