本格的な博多とんこつラーメンが博多以外の土地で食べたいときはチェーン展開する店に限る。
一蘭といえば一風堂と肩を並べて人気の博多ラーメンチェーン店だ。
今回は全国展開する一蘭で独特のオーダーの仕方を説明しながら一蘭の魅力を語りたい。
一蘭ブランドマーク
一蘭の店舗を見てみよう、赤いのれんのある狭い入り口をくぐり抜けるような構造になっている。
まさに窮屈さ、狭さを客に押し付ける圧迫感を与える店作りとなっている。
これが一蘭のラーメンのやり方、博多とんこつラーメンを食べるための一蘭ワールドへと誘う仕組みとなっているのだ。
一蘭の店内を見てみると良い、狭い通路が一列に並んでいる。
一蘭ほどの大型チェーン店ならばテーブル席を用意することくらい簡単だろう。
しかし、あえてこの狭く薄暗いカウンターにすることによって、ラーメンに集中する環境を用意しているのだ。
一蘭では一人ひとりが孤独の中でとんこつラーメンに集中する座席となっている。
狭い、そして孤独だ、一部のネットカフェが醸し出す孤立感も提供している。
このように徹底して店側の哲学を客に押しつける姿勢は客の反発を招くどころか喜ばれる。
一蘭はラーメンオタクの心をしっかりと知り尽くしたものなのだ。
一蘭メニュー
ちなみに一蘭のメニューは最初に券売機で購入するタイプだ。
店舗入口に券売機があるので買いそびれることはない。
メニューはとんこつラーメン一本で攻めの姿勢だ。また博多とんこつを楽しむ醍醐味である替え玉も190円と強気のマーケティングはどこまでも崩さない姿勢だ。
一蘭では席につくとオーダーシートが用意されている。
ここで自分が注文したとんこつラーメンを好きなようにカスタマイズできるようになっている。
基本的に自分の好きなように選ぶのが良いが、おすすめがあるとすれば、上の画像のようにこってりしにしてネギは青ネギ、秘伝のタレは基本が良い。
秘伝のタレと書かれているが唐辛子が使用されておりあまりうまいものでもないので欲張らない方が良い。
最初の券売機で替え玉を注文し忘れてもあわてる必要はない。
割り箸の袋にある使い注文を記入してその場で注文できるシステムだ。
ちなみに、博多ラーメンを食するときは麺は硬めのほうがウマイ、おせっかいだが、これだけは最初に覚えておいて欲しい。
一蘭とんこつラーメン790円
数分待つと博多ラーメンが登場する。
一蘭のとんこつラーメンの麺はとんこつラーメンの王道である細麺ストレート低加水麺でしっかり歯ごたえがある。
一蘭の豚骨スープはしっかりと乳化しており泡だっていない、少々甘目の作りであるが多くの人が旨いと納得できる仕立てとなっている。
とんこつラーメンには青ネギが合う。青ネギのシャキシャキ感や青臭さがとんこつのくどさをまろやかにする。
もちろん、これは筆者の好みであり白ネギを選ぶ人もいる。
チャーシューはまさにとんこつラーメンのチャーシューである。
あえて言及しないが食べてみればわかる、典型的なとんこつラーメンのチャーシューである。
一蘭とんこつラーメン総評
一蘭の博多ラーメンは本格的であるが、伝統的というイメージもある。
しかし、意外なことだが創業も昭和55年とも平成5年とも説があるが、1代のオーナーで築き上げたまだ新しい博多ラーメン屋だ。
しかし、全国にチェーン展開し海外にまで店舗を広げている手腕は並ではない。
ラーメンオタクの心をつかんだラーメン集中カウンターなどこれからも多くのラーメン好きを喜ばせる仕組みづくりを続けてほしいと思うばかりだ。