名古屋でウマイとんかつ屋はないかと聞かれて思いつくのは人それぞれだろうが、5本の指に入るとんかつ屋と言ったらこのすず家を入れる人も少なく無いだろう。
とまあ、こんな回りくどい表現をしないで、もう少しストレートに言うなら、一番うまいとんかつ屋とは言えないが5本の指に入ると言われればある程度納得するようなとんかつ屋それがすず家だ。
今日は中区大須にある旨いとんかつが食える店すず家を紹介しよう。
住所:名古屋市中区大須3丁目11−17
とんかつすず家の外観
とんかつすず家は中区大須の大津通から赤門通にはいって一本目すぐにある。となりにつけ麺らーめんのフジヤマ55があるのでご存知の人もいるだろう。
外観はとんかつ屋にしてはモダンな雰囲気だ、「とんかつ屋にしては」なんて言ったら失礼だろうか。しかし、ほとんどのとんかつ屋が昭和の定食屋的雰囲気の中ですず家は大正モダン的な雰囲気を醸し出している。
この微妙な雰囲気の違いをわかってもらえるだろうか。
すず家の内装はさらに大正モダン的である。豚カツを食べるみせというよりも、落ち着いてポークカツレツを食すといったほうが似合っている雰囲気だ。
すず家の味噌ロースかつ定食
すず家の味噌ロースかつ定食1575円だ。メニュー写真を撮り忘れたが、普通のロースカツも同値段で1575円、ヒレカツも同じ値段、その他カニクリームコロッケ・ホタテ盛り合わせ定食なども同値段で提供されている。
とんかつの肉の大きさは中ぶり、味噌ロースカツといいながらとんかつの上に味噌はかけられていない。
とんかつのコロモも厚くなくサクサクしている。油臭くもなくとんかつの揚げ方も上品で丁寧さが伝わってくる。肉も柔らかくて卓上にある塩をふりかけて肉の旨味をまずは楽しむ。うまいとんかつだ、まさに美味だ。
味噌ローツカツ定食であるから当然味噌がある。味噌は別皿に盛られてある。味噌は八丁味噌ベースのブレンドだろうかなり甘めに仕上げられている。
味噌をつけて食べてみてなぜ別皿で味噌が盛られているんかよく理解できた。それはおそらく店主は味噌カツなどというものはとんかつの邪道として考えているのではないだろうか。
本当のカツの美味しい食べ方は肉の旨味がわかる塩か醤油で食べてもらいたいと。地元名古屋の客に人気の味噌カツを提供してはいるが、濃い味噌の味で肉の旨味を遮ってほしくない。
そういう店主の静かなメッセージが隠されているように感じた。すず家のとんかつは旨い。しかし、それは塩や醤油で食べると一層肉の旨味が引き立つ味わいのものだ。