名古屋人が味噌カツの旨い店という時、誰もが真っ先に推薦する店がある。中区大須に本店を置く矢場とんがその店だ。
昭和22年終戦直後と呼んでも良い名古屋の街に創業した味噌カツの老舗は今では名古屋だけでも8店舗、その他中部国際空港から東京を始め福岡までに店舗を増やす人気店となった。
矢場町本店の住所:名古屋市中区大須3-6-18
矢場とん本店の外観とか店内とか
中央にそびえるビルの側面を見てほしい、屋上に矢場とんと赤字で書かれその下に横綱のようなまわしを付けた太った豚の絵が書かれている。
これが矢場とん本店のモニュメント矢場とん本店のビルヂングだ。写真は若宮大通側から見た風景だ。
ちなみに写真に写っている人々は矢場とんのモニュメントを見学に来た人ではない。単に信号待ちをしているだけだと付け加えておく。
店の前には矢場とんの横綱のキャラがお出迎えしてくれる。店の横にはみそかつ矢場とんの大看板があるのが目印だ。
ちなみにこの横綱の格好をした豚はぶーちゃんと呼ばれ店内ではぶーちゃんグッズが売られている。矢場とんの本格マニアはぜひグッズもコンプリートしてもらいたいものだ。
矢場とん本店の店内だ。店内には矢場とんの今までの歴史が書き込まれている。名古屋の歴史に刻まれる名物としての店主のプライドが垣間見れる。
名古屋の庶民にいかに愛されてきたのかを物語っている。
矢場とんのメニュー
矢場とんのメニューだ。メニューにはお食事人気ランキングとあり1位に選ばれているのがわらじトンカツ定食1600円だ。
その他2位には鉄板とんかつ定食1750円、3位にヒレとんかつ定食1600円なども用意されている。
しかし、名古屋に来たのなら、あるいは名古屋人で味噌カツが好きならチョイスするのはわらじとんかつ定食1択だ。
わらじとんかつ定食1600円
これが矢場とんのわらじとんかつだ。わらじとんかつがなぜわらじと呼ばれているのかあえて説明するってのも野暮ってものであろう。
みればわかるそのデカさ、この豪華さこそが名古屋人が愛する名古屋めしの原点だ。
味噌ダレはわらじトンカツ全体にまぶされている。上からタップリとかけられるタイプの味噌カツだ。コロモにまでいいコロ加減に味噌ダレが染み込ませてある。
味噌は甘めだが甘すぎず、だからといって味噌のくどさもない。バランスがマッチしたみそかつだ。
豚肉は厚切りでもなくヒラペタいがしっかりとアブラ部分があるタイプだ。このしっかりとしたアブラ部分が口の中でコロコロとした食感で、なんとも言えない肉の旨味が引き出される。
これを食べているとご飯がすすむすすむ。
矢場とん本店のわらじとんかつ定食評価
戦後の焼け野原の時代から名古屋の庶民に愛されてきた矢場とんのとんかつは21世紀になっても今なお名古屋人に愛され続ける味噌カツだ。
これからも、名古屋人が愛する味噌カツの原点としてその庶民的な旨さを伝えていってほしい。そんな逸品だ。