2011年にオープンしたらーめん空王士、読み方はくうしと読むそうだ。塩ラーメンが旨いらしいという噂をポツポツと聞くようになったので初めて訪問することにした。
名古屋市千種区今池5-12-13
空王士店舗外観
空王士は広小路通り千種郵便局のある交差点を南下して台湾らーめんで有名な味仙今池本店の道を挟んで対局側にある寂しい通りにある。
店の前には提灯が掲げられ提灯には塩専門店を書かれている。
らーめん空王士メニュー
塩専門店をうたっている通り無化調塩ラーメンに始まり、桜姫鶏塩つけ麺、塩担々麺と塩系のメニューが並ぶ、味噌らーめんも取り入れているらしい。
無化調塩ラーメン730円
空王士の無化調塩ラーメンだ。ネット界隈の噂ではチラホラと如水との関係がある塩ラーメンだとも言われている。噂の真偽は確かではないが外見だけなら似ているかもしれない。
参考に如水の記事
▶▶▶如水名古屋市東区徳川町にある伝説の塩ラーメンの魚介風味を一度味わってほしい|名古屋の情報をブロガー侍が紹介
チャーシューまぶしご飯270円
サイドメニューにチャーシューまぶしご飯なるものがある。チャーシューまぶしご飯には食べ方があるようで、店内の壁いたるところに食べ方が貼り付けられている。
なんでもまずはじめはそのまま食べて、その後塩ラーメンのスープをまぶしご飯にかけてお茶漬け風にして食べるのが美味しいそうだ。
ご飯全体にチャーシューのたれで味付けがされているが、チャーシューはほぼ欠片程度にしか入っていない。そのまま食べても風味を味わうようなものではなかった。
お茶漬けの感想は最後にまとめて語ることにして無化調らーめんの説明にもどろう。
麺は細ストレートだ、たしかに麺も如水の麺と似ている。
チャーシューは2枚入っている、箸で持ち上げようとしてもホロホロと崩れ落ちるほど柔らかいタイプの肉だ。ただし、肉自体の旨味はそれほど強調するものでもない。
極めつけはスープだ。このスープを一口すすった時点で、如水の塩ラーメンとは似ても似つかないことがわかる。基本的な使用されている魚介などは同じものなのかもしれない。
ベースとして同じ系統の塩ラーメンといえる。しかし、味の深みやコク、魚介の風味の出し方など如水の塩ラーメンとは決定的に違う。
ちょっと悪い表現でたとえるなら、シャビシャビ感のある残念な塩ラーメンのスープとなっている。
空王士無化調塩ラーメンの評価
如水と関連があるという噂は、塩ラーメンの魚介の取り方の系統が似ているだけで単なる噂に過ぎないものだろう。
その噂のために如水との比較が目立つが、それは酷というものかもしれない。
何も知らずにふらりと立ち寄ったらそこそこうまい塩ラーメンだったという感想を持つものもいると思う。
また先に紹介した、チャーシューまぶしご飯についてだが、わざわざ書き立てるほどのものではなく味に面白みもなかった。
店主は若くて真面目そうな男であったが、店全体に活気のなさを感じる。空王士という威勢の良さそうな店名とは似つかわしくないギャップだ。
塩ラーメンを専門として謳いたいのなら今後の技術的革新に期待したいものだと思う。