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一番舎-名古屋市守山区のつけ麺メインの店で塩だしラーメンを食す。

長浜ラーメンで人気のらーめん屋一番軒が濃厚魚介つけ麺ブームの波に乗って一番舎を出店した時はらーめん好きの間で話題になった。

今回は実力派のとんこつラーメン店が提供するつけ麺店を紹介したい。

住所:名古屋市守山区川村町366

つけ麺らーめんの一番舎守山チーム

一番舎は松川橋の南、名古屋ガイドウェイバスの川村駅から歩いて5分のところに位置する。

メニューを店員がすぐに持って行ってしまったので、写真を撮る機会がなかった。

しかし、店舗壁面にお品書きが書かれている。一番舎のメニューはそこに書かれているものだけだ。らー麺、塩だしらー麺、つけ麺、油そばの4種類だ。

塩だしラーメン680円

長浜ラーメンの人気店一番軒がわざわざつけ麺店として参入した店で、なに血迷ったか塩だしらーめんを注文した。

じつは一番舎のつけ麺はラーメン好きの間の用語で言うならいわゆるマタオマ系と呼ばれるものである。

らーめん用語マタオマ系とは

マタオマ系とはつけ麺ブームが世を席巻している時にどこもかしこも濃厚魚介豚骨スープを売りにするつけ麺屋が雨後の筍のように出店していた。

その状況にいい加減、濃厚魚介豚骨スープに飽き飽きしてきたらーめんオタクたちが「またお前もか」とうんざりして言ったところから、濃厚魚介豚骨スープを提供するつけ麺屋をマタオマ系と呼ぶ。

ラーメンつけ麺一番舎は以前は典型的なマタオマ系だったので無意識的に塩だしラーメンを選んでしまった。

長浜ラーメンの実力店一番軒が自信を持って出す塩だしらーめんは煮干しを中心とした魚介の風味がかなり強い塩だしラーメンとなっている。

この塩出しは如水や喜多楽の塩ラーメンのように上品な淡い味わいの塩ラーメンとは一線を画す、いわゆるジャンク系の塩ラーメンだ。

ジャンク系とはこれまたらーめん用語で、英語のjunkつまり「安っぽい」とか「クズ」とかいう意味をなしており、ポテトチップスなどのスナック菓子をジャンクフードと呼ぶように、これはこれで美味しいという意味である。

一番舎の塩だしラーメンの麺は中細ストレートの麺だ。これももっちりしてスープとのカラミも加水率もよく、典型的なジャンク系の麺と呼んでも良い。

チャーシューも期待を裏切らないジャンクさだ。味付けが濃いわけでもなく薄すぎるわけでもない。ジャンク系のチャーシューに肉の旨味などを期待してはいけない。

サイドメニューネギチャ丼


サイドメニューにご飯物のネギチャ丼280円がある。ネギチャ丼は名前からわかるようにネギとチャーシューの丼だ。

チャーシューはらーめんに使用されている肉と同じものだろう。濃い味付けで誤魔化すのではなく、薄い味付けなのが好感を持てる。

一番舎塩だしラーメンの評価

一番舎の塩出しラーメンをジャンク系と呼ばせてもらったがジャンク系という呼び方がなにか侮蔑的意味合いを含むものでは決してない。

らーめんの食べ歩きを愛する者にとってジャンク系のらーめんを楽しめないのなら食べ歩き自体辞めたほうが良い。

一番舎の塩出しらーめんはとんこつを得意とする一番軒グループの提供するラーメンの中で、十分に面白いジャンク系らーめんなのだ。

未食のものがいるなら機会がある時にでも一度味わってみてもよいだろう。

nagokatu:
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