ラーメンHARU(ハル)は春日井市東野町に2017年6月にオープンした新店だ。
ラーメン好きの間では慈庵の名前を聞いたこともある人もいるだろう。
慈庵は経営上の問題から閉店、再開を繰り返したいたがそれでも根強いファンが支持する名店だ。
慈庵が再開した時名古屋のラーメンブロガーの中でが誰が一番最初に食するかオッズが出るほどの隠れた人気店とも言われていた。
その慈庵の店主と彰庵の2人の店主によって見事春日井で何度目かの開店となった。
今回は伝説のラーメン屋店主とも言われることもある慈庵テイストを継承するHARUの絶妙塩ラーメンを紹介しよう。
営業時間 | 昼:11時~14時 |
定休日 | 月曜日 |
住所 | 春日井市東野町2-16-8 |
HARU店舗外観
HARUは東名高速道路春日井インターチェンジから車で5分カーマホームセンター近くにある。近くには麺者すぐれや中華そばはる樹などもある激戦区での立地となる。
駐車場は2台分用意されているらしい。
店の前には行列はない、少しお昼の時間がズレたからか?いや、平日とは言え1時30分ならまだ客がいてもおかしくない。
しかし、まだなじみ客が定着している様子はないみたいだ。
店の前には立て看板がある。
「なになに、本日鶏と煮干しの塩ラーメンあります。」
このような書き方をされたら、まるで今日の訪問が幸運あったみたいな気持ちにさせられる。店に入る前から鶏と煮干しの塩ラーメンが楽しみになる。
ハル店内の様子
店の引き戸をガラッと開けると、更に中に扉がある。贅沢な作りだが何か意味があるのだろうか。
そんなことを考えながら再度扉を開けるとカウンターが現れる。後ろには座敷があるがお飾りみたいなものだろう。
こういう店の造りは慈庵にはよくあることだ。
ラーメンHARUのメニュー
メニューは3つ、塩煮干しラーメンと、鶏と煮干しの塩ラーメンと、醤油煮干しラーメン。
塩と醤油の煮干しラーメンは700円、鶏がつくと50円アップらしい。
ってことは、店の前の看板にあった鶏と煮干しの塩ラーメンとは塩煮干しラーメンに50円の鶏がつくという話なのか。
鶏と煮干しの塩ラーメン750円
鶏と煮干しの塩ラーメンをいただく。
澄んだ黄金色のスープが食欲をそそる。
HARUの麺は林製麺の麺を使用しているらしい。
強い主張があるわけではなく、繊細なスープに良くあう麺だ。
チャーシューも柔らかく旨い。
ふとカウンターにある唯一の注意書きに目をやってみると柚子酢の使い方が書かれている。
HARUでの味変はこのゆず酢だけのようだ。
一度ラーメンを味わってからゆず酢を入れて皮を一欠片入れて味変を楽しめとのこと。これはやってみる価値がありそうだ。
黄金色のスープに黄金色のゆず酢を入れてみる。柑橘系の良い風味が伝わる。
ほー、これは楽しい。
ゆずのさっぱりした酸味と程よくマッチして柚子塩ラーメンと変化する。
これは、卓上にある無料サービスとなっているが、別メニューで柚子塩ラーメンとしてメニューに加えてもおかしくない贅沢な味変だ。
黄金色のスープに溶け込んだ黄金色の柚子酢と柚子の皮はスープを啜るのを楽しませてくれる。
温泉卵付き肉味噌ご飯200円
おっと、紹介するのを忘れるところだった。
HARUにはご飯物も三種類ある。白飯100円、肉味噌ご飯150円、温泉卵付き肉味噌ご飯200円だ。
50円だけで温泉卵が付くのなら誰もが温泉卵付きを選ぶだろう。
肉味噌の毒々しい赤黒さに温泉たまごの白色がよく映える。
んーこの肉味噌は濃い味付けで旨い。
ただ、残念なことに繊細な塩ラーメンのスープの味には全くマッチしていない。この味の濃さは繊細なスープの味を全て台無しにしてしまう。
別々の料理として楽しむことを要求される。
ラーメンHARU総評
春日井市は密かにラーメン激戦区となりつつある。
鶏白湯の飛鶏、中華そばのはる樹、つけ麺のすぐれ、まぜそばの小島屋、そして塩ラーメンのHARUと付け加えてもよいだろう。
見事に住み分けができているとも言える。
伝説のラーメン屋とも呼ばれる慈庵テイストを継承した塩ラーメンは一度は食べておきたいシロモノだ。
この店の特徴からいつ閉店してもおかしくないから興味ある人は早めにお店に行くしかない。